mML第79号 †
【修得の難易度】★〜★★バウンドするカードアクロス「トラベリング・カード」とミスディレクションのタイミングを学ぶ!
今月号では、「バウンドするカードアクロス『トラベリング・カード』とミスディレクションのタイミングを学ぶ!」と題しまして、計6手順をご紹介いたします。
カードマジックでは、シンプルな手順構成の中にも演出にユーモラスな工夫が凝らされている作品が多いので、その辺りに注目してご研究していただければと思います。
また、サイコロを使ったビジュアルなマジックや、紙が1枚あればどこでもできるよくできたジョーク(マジック?)もご紹介しております。
特集:転々と飛行するカードアクロス! †
- トラベリング・カード(Paul Stadelman/Ed Marlo/Nick Trost)
- 12枚の中から、観客にカードを1枚覚えてもらいます。
表を見せながら、4枚ずつの山3つに分けて、覚えたカードがどの山にあったかを尋ねます。
そしてマジシャンは、観客のカードを魔法のように山から山へと移動させていくのです!
- テル・テイル・デック(Richard Vollmar/ゆうきとも)
- 選ばれたカードを探し出すため、まず候補のカードを数枚に絞り込みます。
選ばれたカードの色や数字に合わせて上からカードを回すと、なぜかそのヒントに一致するカードが現れます。
そして、最後には観客のカードだけでなく、同じ数字の3枚も現れます!
特集:ミスディレクションを効かせたマジック! †
- 裏目(野島伸幸/ゆうきとも)
- マジシャンは2つのサイコロを並べて持って、「1」と「2」の目を示します。
手を返すと、裏側には「3」と「4」の目が見えます!?
しかし、手を振ると、その目は一瞬にして「5」と「6」に変化してしまいます!
- カード・イン・ポケット・コインシデンス(Nick Trost)
- 観客が自由に決めた数字の枚数目のカードを出して確認すると、なんとマジシャンがあらかじめ抜き出しておいたカードと色も数字も一致しているのです!
さらに、今度は観客に選んでもらったカードでも、やはり一致します!
- おとぼけサンドイッチ(南部信昭)
- 観客のカードをデックの中央に戻した後、一番上や上から2枚目にないことを改めますが、ジョーカーが不思議な方法で現れます!
確かに中央にあるはずと話しているうちに、選ばれたカードはいつの間にか2枚のジョーカーに挟まれており、確かに「中央」で見つかります!
特集:シャレた折り紙マジック!? †
- 天国と地獄
- 1枚の紙だけで天国と地獄を表すことができるかという問題に対して、紙を折って半分に切り落とします。
マジシャンは1つの紙片を観客に預け、残りの切れ端を余すことなく使って「HELL」という文字を作り上げてみせます!
さらに、観客が最後の紙片を広げてみると…!
この号で収録されている技法・用語 †
Paul Stadelman、Ed Marlo、Nick Trost、Richard Vollmar、野島伸幸、南部信昭