mML第141号

【修得の難易度】★☆〜★★★多人数のカードを次々と当てていくアクト『マルチプルカード・セレクション』を学ぶ!

 今月号では、「多人数のカードを次々と当てていくアクト『マルチプルカード・セレクション』を学ぶ!」と題しまして、計5手順をご紹介いたします。

 「マルチプルカード・セレクション」とは、ある程度の人数の観客に1枚ずつカードを覚えてもらい、順に次から次へと当てていくものです。 多くの観客を直接に巻き込むことから、ステージ規模の会場でも見栄えの良い大きなアクトです。また特に観客規模10人以下程度のクロースアップショーであれば、その場にいる観客全員にカードを引いてもらうことにより、全ての人が共に参加できて一体感を生み出せる演技となります。自分の順番が回ってくるのを待つドキドキ感や、役目を終えたときの安心感なども日常にない刺激、特別な体験となって観客の心を揺さぶります。 一方で演技者側からすると、その場の人数に臨機応変に対応できる手順をどう構築するか、また繰り返しの演技なので、いかに「当て方」にバラエティを持たせて飽きさせないようにするか、そして、流れをどう盛り上げていって、クライマックスはどこに落とし込むかなど、構成面・演出面・演技面でクリアすべきいくつものポイントがあります。それを、ゆうきが実際に使用している手順を基に詳しく解説します。

 また併せて、そのアクトの中盤に使える「サンライズ」、そしてクライマックスに相応しい「ペーパークリップト」の2手順も解説。それぞれ個別作品として単独で活用しても効果的なマジックとなっております。

 今回は紙幣マジックの特集もあります。ビジュアルで印象的な紙幣「印刷」現象と、駄洒落を交えたユニークな「状態変化」現象で、お楽しみいただけるものと思います。またその中で、有名な「タマリッツ・スイッチ」の動作を詳しく解説しています。 サイコロジーに基づいた合理的な「手順技法」であり、「視線」や「身体操作」、そして「理由づけ」「意識」「意図的な困惑」といった複数の要素のトータル・コーディネーションによって観客心理を操り巧みに目的を達成します。もちろん紙幣マジック専用ではなく広く応用が利きます。 マジックの理論的な基盤をも体感的に学べる貴重なレッスンです。

 恒例「ワークショップ」「実践派のためのクイックマジック」のコーナーも充実しております。たっぷりお楽しみください。

特集:千円札の二段活用!

白紙がお札に!(ゆうきとも
観客によく調べてもらった紙幣大の白紙を8つ折りにして、軽くライターであぶります。振って熱を冷ますと、目の前で千円札に変化してしまいます!
千円シャツ(ゆうきとも
千円札を小さく折りたたんでハンカチを被せます。中のものが「千円札」であったことを聞いて確認した後、ハンカチを返して中を見ると、なんと「千円シャツ」(千円札を折り紙でシャツの形に折ったもの)に変わっています!

特集:観客全員参加のカード当て!

サンライズ(Edward Marlo)
観客に1枚のカードを選んで覚えてもらった後にデックに戻します。デックの半分をファンに広げ、もう半分を覆います。すると1枚のカードがせり上がってきて、それが観客のカードなのです!
ペーパークリップト(Jay Sankey/Alexander de Cova)
マジシャンは、封筒を示し、それをテーブルの見えるところに置いておきます。観客に1枚のカードを選んでもらい、サインしてもらったらデックに戻します。その後、観客に封筒を見てもらうと、中にはクリップで留まった四つ折りのカードが入っています。それを開くと、なんと、観客のサインしたカードなのです!
マルチプルカード・セレクション(ゆうきとも
マジシャンはその場にいる観客6人に1枚ずつカードを引いてもらいます。そのすべてをデックに戻して混ぜた後、マジシャンは1枚ずつ異なる方法で、観客のカードを立て続けに見つけ出してみせます!

特集:ワークショップ

ほどける結び目(mML第54号より)
ロープから抜けるシルク(mML第54号より)

特集:実践派のためのクイックマジック

数字の一致ゲーム
サーカスカードトリック

この号で収録されている技法・用語

タマリッツ・スイッチ、ペーパークリップト・スイッチ

Edward Marlo、Jay Sankey、Alexander de Cova、Juan Tamariz


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Last-modified: 2017-06-23 (金) 23:26:15 (536d)