mML第94号

【修得の難易度】★☆〜★★★本格的な『3ボールトリック』と練習の心構えについて考察する!(前編)

 今月号では、「本格的な『3ボールトリック』と練習の心構えについて考察する!(前編)」と題しまして、計3手順とトークレクチャーを収録しております。

 「3ボールトリック」は、出現・移動・消失の現象がぎっしりと詰まった構成でありながら、テンポよく軽快に演じられる手順になっており、まさに重厚な「カップ&ボール」の「カップを使わない」ライトバージョンとも言えるでしょう。覚えておくと重宝す るクロースアップトリックの1つです。

 「まぜまぜフォアエース」は、観客がカードを混ぜたにもかかわらず起こるトライアンフ現象で、非常にフェアに見える手順となっています。  「モラクル」は、観客が自由に分けた枚数で順番を変えていないにもかかわらず、計算し尽くされたかのように予言のカードが当たるだけでなく、さらには4枚のエースも出現する不思議なトリックです。

 トークレクチャーでは、避けては通れない「練習」について、次号と合わせて、考察します。前編となる今号では、練習への心構え・取り組み方、練習の種類や質など大枠のアプローチについてを掘り下げます。

特集:観客を翻弄する構成の妙!

3ボールトリック(Silent Mora/Dai Vernon
まず1個のボールが手の中で3個へと増えてしまいます。その3個を左手に握りますが、なぜか右手に飛び移るのです!2個を手に残し、1個をポケットにしまいますが、なぜか手の中に戻ってきます!それが繰り返され、最後は全てのボールが手から消えてしまいます!

特集:エースが主役!

まぜまぜフォアエース(藤原邦恭)
4枚のエースの上に3枚ずつのカードを配った山を、観客によく混ぜてもらいます。さらに裏表ばらばらに混ぜ合わせた後、おまじないをかけると、なんと4枚のエースだけが表向きに揃っているのです!
モラクル(Karl Fulves/Lin Searles)
マジシャンは予言を書き付けた後、観客にデックから半分ほど適当に持ち上げてもらいます。それを消去法で減らしていくと、なんと最後まで残ったカードが見事に予言されているのです!さらに、捨てた4つの山をひっくり返すと、4枚のエースが現れるのです!

特集:トークレクチャー

練習の心構えについて(前編)
避けては通れない「練習」について、練習への心構え・取り組み方、練習の種類や質など大枠のアプローチについてを掘り下げます。

付録:ボーナス映像(パフォーマンスのみ)

オイル&ビネガー
オイル&ウォーター、アンチ・オイル&ウォーター、オイル&クイーンと繋げる演じるリッキー・ジェイ/デレック・ディングルのプロットの、片倉雄一氏の工夫を取り入れたゆうきともによるハンドリング。 弊社刊行「奇術探究」第2号に所収の作品を、ライブ演技で紹介しています。

この号で収録されている技法・用語

ポップアップ・ムーブ、ダブル・ロールアップ、ボールで行うハンピンチェン・ムーブ)

Silent Mora、Dai Vernon、藤原邦恭、Karl Fulves、Lin Searles


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Last-modified: 2013-04-21 (日) 00:12:48 (4020d)