mML第76号 †
【修得の難易度】★〜★★鮮やかな貫通『リング、ロープ&ウォンド』とパスの最も巧妙な使い方を学ぶ!
今月号では、「鮮やかな貫通『リング、ロープ&ウォンド』とパスの最も巧妙な使い方を学ぶ!」と題しまして、計6手順をご紹介いたします。
「パス」の最も巧妙な使い方として評価の高い「パス・アット・レッド」や観客の「指紋」や「脈拍」といった身体的反応でカードを当ててみせる「フィンガープリント・カードトリック」、「パルス・トリック」、さらにロープからの指輪の脱出をストローに貫通させることで鮮やかな現象に演出された「リング、ロープ&ウォンド」など盛りだくさんの内容となっております。
特集:「パス」の意外な活用法! †
- パス・アット・レッド(Roy Walton)
- マジシャンは、デックの半分ほどのカードを抜き出し、その中に「特別なカード」3枚を混ぜ込みます。
その中から表を見ずに観客に3枚選び出してもらった後、残りを見ると全て黒いカードなのです。
そして、観客が選び出したカードだけが、なぜか3枚とも赤いカードなのです!
- リバース・カード(Dr. Jocob Daley)
- 観客のカードをデックに戻し、デックの一番上にも下にもないことを示します。
ここで、あらかじめ出しておいたカードをめくり、その数字の分だけデックのトップから配ってもらうと、なんと観客のカードが表向きで現れます!
特集「指紋」と「脈拍」でカードを当てる!? †
- フィンガープリント・カードトリック(Dai Vernon/ゆうきとも)
- 観客に覚えてもらったカードをデックに戻した後、マジシャンは観客の指紋でカードを探し当てると言って、まず数枚のカードを候補として出します。
さらに1枚ずつ確認していきながら、最終的に1枚に絞り込みます。
マジシャンが残したカードは観客のカードではないはずなのですが、カードをめくると、なぜか観客のカードに変わっているのです!
- パルス・トリック
- 適当に1枚のカードを選んでもらった後、マジシャンは観客の手首を握り、嘘発見器のように、観客の脈拍の変化を察知して見事にカードを当てて見せます!
二度目は立場を逆転させてやってもらいますが、観客も、マジシャンの脈拍の変化から、見事に選んだカードを当ててしまうのです!
- 指輪の透視術
- 誰も表を見ない状態で1枚のカードをデックから選び、裏向きのままテーブルに出します。
観客に、指輪越しにカードをじっと見つめてもらいます。
すると、観客は見事にマークと数字を当ててしまうのです!
特集:ドラマチックな指輪の貫通! †
- リング、ロープ&ウォンド(Charlie Miller/Daryl)
- マジシャンは、指輪をロープの中央に通して握り込みます。
それから、両脇の観客にストローの両端、さらにロープの両端を掴んでもらいます。
この状態から、マジシャンがロープとストローの中央を握り込んでおまじないをかけると、なんと指輪はロープからストローの中央へと貫通して移ってしまいます!
この号で収録されている技法・用語 †
デイリーのリバース技法、クリフトン・ムーブ
Roy Walton、Dr. Jacob Daley、Dai Vernon、Charlie Miller、Daryl