mML第112号

【修得の難易度】☆〜★★「エスティメーション」を使ったカードマジックと、鮮やかな「ひも抜け」を学ぶ!

 今月号では、「『エスティメーション』を使ったカードマジックと鮮やかな『ひも抜け』を学ぶ!」と題しまして、計5手順をご紹介いたします。

 カードマジックは、エスティメーションを特集して、それを使った2手順をご紹介しております。  「エースの読心術」は、観客が心に思ったエースをノーヒントで特定してしまいます。また、「インポッシビリティ」は、観客が存分に混ぜたデックから、自由に1枚のカードを選んでもらい、それを観客自身に見つけ出してもらえるところが特徴的です。エスティメーションを見事に取り入れたハンドリングによって、観客にデックを操作してもらえるので、マジシャン自身はほとんど触ることなく、この不可能現象を達成してしまいます。

 また、もうひとつの特集では、「ひも抜け」を取り上げております。  今回は、小型のリングを、ループ状のひもに絡めた状態から、スルリと抜き出してみせます。パズル的な要素が大きいので、マジックを見せるという構えた雰囲気でなくても、手近な道具を利用して、カジュアルに見せることができます。ぜひご活用ください。

 トークレクチャーのコーナーでは、「現象面」から見た手順のまとめ方の最後として、今までにお話ししてきたことをどのように活かしていけば良いのかについて、具体的な例を交えてご説明しております。

特集:エスティメーションでノーヒントのカード当て!

エースの読心術(ゆうきとも
赤裏のデックを観客に渡し、心に思い浮かべたエースを抜き出してもらいます。 しかし、観客がデックを見渡すと、心に決めたハートのエースがそこにはありません。 ずっとテーブルに置いていた青裏のデックをマジシャンが広げてみると、そこには1 枚だけ赤裏のカードが紛れ込んでおり、それがハートのエースなのです!
インポッシビリティ(Dai Vernon/Roberto Giobbi)
観客自身がよくシャフルしたデックから1 枚見て覚えてもらいます。 さらに、デックをよく混ぜた後、観客にはデックを5 つの山に分けてもらいます。 それぞれの山から1 枚ずつ適当にカードを出してもらいますが、観客のカードがあればそれを出してもらうようにします。 マジシャンはその5 枚には一切手を触れず、観客自身に1 枚に絞り込んでもらうと、それがなんと観客のカードなのです!

特集:パズリックなひも抜け3題!

天狗通
リングを通したひものループを観客の両指の間にかけます。 この状態から、ひもを指から外さずにリングを抜いてみせます。
あやとりのひも抜け
ループ状のひもにリングを通し、ループをあやとりのように両手の指の間に絡ませます。 しかし、一瞬でリングを外してみせます。
ロープ・ノッツ・ウォンド 〜リングへの応用〜(高木重朗)
リングを観客につまんでもらった状態で、ループのひもを通して何重にも絡めます。 しかし、おまじないをかけると、ひもはするりとリングを抜けてしまいます!

特集:トークレクチャー

具体例で見る現象面での手順構成について

この号で収録されている技法・用語

Dai Vernon、Roberto Giobbi、高木重朗


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Last-modified: 2015-04-29 (水) 16:58:05 (3277d)