mML第111号

【修得の難易度】★〜★★メンタルマジックの様々なスタイルを楽しむ!

 今月号では、「メンタルマジックの様々なスタイルを楽しむ!」と題しまして、計5手順をご紹介いたします。

 今回は、全編にわたってメンタルマジックを取り上げ、その中で様々な名作・傑作をご紹介しております。「マインドベンダー」は、観客の手でシャフルされたデックの中から2人が選んだカードを見つけ出す、不可能性の高いカード当てです。大胆な着想で巧みに手がかりを残す見事なアイデアで、超一級のメンタルカードマジックですが比較的やさしく行えるのも魅力です。

 また、メンタルマジックの雰囲気を醸成しやすい小道具と言えばESPカードが挙げられます。今回は「シンプルESP」「ESPビジョン」「サイコ」の3手順をご紹介しております。特に「サイコ」は厚川昌男氏の手になる名作です。5組のペアがことごとく一致する現象で、通常のカード(トランプ)でも演じられる作品ですので、実用性も抜群です。ゆうき流のアレンジを加えたハンドリングもご紹介しております。

 さらに「ヘッドライン・ヒット」は、日常見かける広告のチラシ1枚で予言のマジックを行うことができます。そのため気軽な形で見せられる上に、あまり見慣れない形のためか、観客の注目度が極めて高い作品になっています。クロースアップでも、またちょっとしたステージでも演じられます。

 トークレクチャーのコーナーでは、ショーの手順構成に役立つ考え方として、マジックの現象を多様な視点でとらえることの重要性を、様々な角度からご説明しております。

特集:不可能に挑戦するカード当て!

マインドベンダー(John Clark)
2 人の観客に、デックからそれぞれ十数枚程度の山をカットして取ってもらい、ボトムカードを覚えてもらいます。 第一の観客に手元の山をよく混ぜてもらいますが、その中から、マジシャンは選ばれたカードを抜き出して当ててしまいます。 さらに、第二の観客には、手元の山を混ぜ、さらに残りのカードとも混ぜ合わせてもらいますが、それでもマジシャンは選ばれたカードを抜き出して当ててしまうのです。

特集:厚川氏の名作「サイコ」をESPカードで!

シンプルESP
異なるシンボルのESP カード5 枚を観客に手渡し、1 枚ずつ順に下に回していって好きなところで止めてもらいます。 止めたところのカードを覚えてもらい、中に混ぜてもらいますが、マジシャンは観客の心の中にあるシンボルを読み取って当ててしまいます!
ESP ビジョン(Armand Porcell)
一組25 枚のESP デックを間違いなく切り混ぜた後、5 枚ずつの山に配り分けて、そのうちの1 つを観客に選んでもらいます。 マジシャンは、観客が手にしている5 枚のカードを、何のマークが何枚あるか、全てことごとく言い当てていくのです!
サイコ(厚川昌男)
5 種類のESP カードのセットを、マジシャンと観客でそれぞれ持ちます。 その5 枚の中から、まずマジシャンが裏向きに1 枚のカードを出し、観客も1 枚を出して重ねます。 これを繰り返していき、最後に残ったカードを見ると、お互いのマークは一致しています。 さらに、それまでの4 組も表向きにすると、全て完璧に一致しているのです!

特集:意外な素材でメンタリズム!

ヘッドライン・ヒット(Arthur Setterington/ゆうきとも
1 枚の広告チラシを、まず半分に、さらにまた半分に、と破いていって、全部で16 片に切り分けます。 それらを混ぜた後、観客に好きなだけ配って2 つの山を作ってもらいます。 最後に、それぞれの一番上にある紙片のどちらかを自由に選んでもらいます。 あらかじめテーブルの上に置いておいた予言の封筒を開けると、なんとそこには、選ばれた紙片と全く同じ紙片が1 枚、入っているのです!

特集:トークレクチャー

現象の多様なとらえ方について

この号で収録されている技法・用語

John Clark、Armond Porcell、厚川昌男、Arthur Setterington


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Last-modified: 2015-04-29 (水) 16:50:21 (3285d)