mML第70号 †
【修得の難易度】★☆〜★★☆2種の色変わりのエレベーターとケーンズ・バリアントを学ぶ!
今月号では、「2種の色変わりのエレベーターとケーンズ・バリアントを学ぶ!」と題しまして、計6手順をご紹介いたします。
カードマジックは大きく2つのテーマで特集しております。1つは「ペア」が決め手の予言・一致・移動のカードマジック3手順、そしてもう1つは「エレベーターカード」現象の最後に表の色が変わってしまうという2手順です。
「ケーンズ・バリアント」は、名刺大の紙を使った、いつでもどこでも手軽にできるゲームのような不思議なクロースアップマジックです。観客に参加していただくので、非常に盛り上がると思います。
特集:色も数字も完全一致! †
- バリュー/スート・プレディクション(Nick Trost/ゆうきとも)
- マジシャンは、観客2人に選んでもらうカードの予言として、一方がそのマーク、もう一方がその数字を表すような予言のカード2枚を、それぞれの観客のために抜き出します。
観客が自由に決めた枚数目のカードを出して確認してみると、見事にマーク、数字がそれぞれ完全に一致しているのです!
- ハット・トリック(Robert Giobbi)
- マジシャンは、観客によく混ぜてもらったデックの中から3枚のカードを取り出します。
その後、デックをカットするたびに、1枚ずつカードを出していきます。
出したカードを確認してみると、なんと先に出しておいたカードと色も数字も見事に一致しているのです!
- コートシップ(Nick Trost)
- 4枚のキングを示してテーブルに置きます。
4枚のクイーンを示した後、その上に重ねます。
おまじないをかけてから、上から2枚ずつ配ると、なんと一瞬にして同じマークのキングとクイーン同士のペアが4組できているのです!
特集:色変わりのエレベーター! †
- A−2−3−4(J.C. Wanger)
- マジシャンはスペードのA〜4を持ち、Aから順に一番下に回しますが、おまじないをかけると一番上に上がってきます!
最後に4だけが手元に残ったところで、おまじないをかけると、なんとハートの4に変化してしまいます!
- おのぼり三兄弟
- マジシャンはデックをエレベーターに見立て、スペードのA、2、3を、デックの中で自由に上下に移動させてみせます。
最後に、スペードのA〜3だったはずのカードを見ると、ハートのA、2、3に変わっているのです!
特集:勝てなきゃおかしいゲーム!? †
- ケーンズ・バリアント(Peter Kane/Marc Spelman/ゆうきとも)
- マジシャンは1〜5が書かれたカードをテーブルに並べ、そのうち1つ数字を観客に決めてもらいます。その数字に従って辿り着いたところのカードを見ると、「あなたの負け」と書かれています。
しかし、残りのカードを見ると、全て「あなたの勝ち」となっているのです!
この号で収録されている技法・用語 †
オプティカル・フォールスカット、フォールス・トリプルカット、センタープロダクション・カット
Nick Trost、Robert Giobbi、J.C. Wagner、Peter Kane、Marc Spelman