今月号では、monthly Magic Lesson創刊12周年を記念いたしまして、ゲストに庄司タカヒト氏をお迎えいたしました。
今月号では、monthly Magic Lesson創刊13周年を記念いたしまして、ゲストに佐藤喜義氏をお迎えいたしました。
佐藤喜義氏は、今や老若男女、プロ・アマ問わず絶大な人気を誇る日本のトップ・マジッククリエイターと言っていいでしょう。 氏はいわゆるプロマジシャンではありませんので、そのマジックを直接見る機会がある人は限られていると思いますが、ひとたび見せられたら、その作品に、演技に、パワーに、必ずや圧倒されることになるでしょう。 実際そのようにして佐藤氏にマジックを見せられて心酔し、師事するようになった若いマジシャンも数多く、しかも、その中にはまさに「信者」という表現がふさわしい程の熱狂的なファンの方も数多くいらっしゃいます。 マニア殺しのカリスマ性を備えたマジシャン、それが佐藤喜義氏です。 ゆうきとも氏とは昔から親しい間柄であり、mMLでも氏の作品を紹介させていただいたことが幾たびかございます。 このたび、佐藤氏には氏の得意とするトリックを思う存分演じていただき、そのいくつかを解説していただくことにいたしました。 佐藤氏と言えば、ダブルクライマックス・トリプルクライマックスのある驚異的なパケット・トリックや、不思議度の高いセルフワーキング作品などを想像される方が多いでしょうが、一方で、コインマジックの研究家・創作家としての一面もあるのです。 そこで今回は、コインマジックからも2作品、そして公の場では初公開となる強力なセルフワーキングトリック2点を解説していただきました。
記念号恒例の対談コーナーでは、佐藤氏の幼少期からのマジックとの触れ合いから始まり、氏の創作奇術へのこだわりや、マジックに対する氏の根本的な価値観などについて熱く語ってくださいました。 また藤原邦恭氏、ゆみ氏にも対談にご参加いただき、それぞれの観点から佐藤氏に質問を投げかけていただきました。 それに対する氏の回答からも、自身の作品への創作家としての強い想いが伝わってきます。
そして、対談の締めには、佐藤氏らしいパワフルなパケットトリックを披露していただきました。 佐藤氏のおかげで、とても重厚な13周年記念号に仕上がったものと考えております。 本編を含め、たっぷりとお楽しみください。
Aldo Colombini、佐藤喜義