mML第97号 †
【修得の難易度】★☆〜★★ギミックを賢く活用した手順と「不正直者のクイーン・アセンブリ」
今月号では、「ギミックを賢く活用した手順と『不正直者のクイーン・アセンブリ』」と題しまして、計4手順を収録しております。
「ブラザー・ハーマンズ・ファースト・ツイスト」は、ダイ・バーノンの「ツイスティング・ジ・エーセス」(Vol.21参照)の見た目を途中まで忠実に踏襲したハンドリングでありながら、最後にクライマックスを付け加えた意欲的な作品です。
また、「テン・イヤーズ・アゴー」は全く技術的負担なしで好きなカードを消失させることができるアイデアを元にして、今回は交換現象としてご紹介しています。
「コインの移動」は、マジシャンにはおなじみの用具の少し変わった使用法で、クリーンなコインの移動現象を達成しています。
そして、今までのトークレクチャーではパフォーマンスの側面を重点的に掘り下げてきましたが、今回からゆうきとも氏の過去の作品を元に、トリックの構造・構成的な側面にスポットを当てていきます。
特集:シンプルイズベストの消失アイデア! †
- ブラザー・ハーマンズ・ファースト・ツイスト?(Brother John Hamman?)
- A〜4のカードが、数えるたびに1枚ずつ順番に表向きにひっくり返っていき、最後は4の表の色が変化してしまいます!
- テン・イヤーズ・アゴー?(Edward Marlo?/ゆうきとも)
- 4枚のクイーンをポケットにしまいます。
その後、4枚のエースをひっくり返してデックの中に戻します。
おまじないをかけると、デックの中でひっくり返っているカードが4枚のクイーンとなり、4枚のエースはポケットから現れるのです!
特集:アッと驚くコインの移動現象! †
- ボックス・タットのコインの移動?(ボックス・タット?/ゆうきとも)
- 3枚のコインのうち2枚にカードを被せます。
残った1枚を手に握っておまじないをかけると、コインは手から消失してカードの下に移動しています!
さらにカードに隠れているもう1枚のコインにもおまじないを掛けると消えて、3枚のコインがカードの下に集まるのです!
特集:トークレクチャー †
- 不正直者のクイーン・アセンブリ?(Daryl?/ゆうきとも)
- 数札ばかりの山を4つ作り、その中にクイーンを1枚ずつ入れます。
しかし、おまじないをかけていくたびに、山から1枚ずつクイーンが消えていき、最後の山に全てのクイーンが移動しているのです!
付録:ボーナス映像(パフォーマンスのみ) †
- トリプル・ツインズ?(ゆうきとも)
- 3人の観客がストップをかけたところのカードと予言がそれぞれ一致します。
弊社刊行「奇術探究」第8号に所収の作品を、ライブ演技で紹介しています。(パフォーマンスのみ)
この号で収録されている技法・用語 †
ハーマンスタイルのアスカニオ・スプレッド?
Brother John Hamman?、Edward Marlo?、ボックス・タット?、Daryl?