mML第212号

【修得の難易度】★☆〜★★☆セリフやストーリーで現象を補強するマジックを学ぶ!

今月号は、「セリフやストーリーで現象を補強するマジックを学ぶ!」と題しまして、計4手順をご紹介いたします。

 まず最初の「トロストの一致する半分のカード」は、高木重朗氏の書籍などでも紹介されている比較的有名な作品ですが、mMLでは初登場となります。半分に切断されたジャンボカード、という使用素材だけでも通常のカードマジックとは異質なため注目度は抜群。そしていわゆるRashomon Principleのプリミティブな応用形として、観客がシャフルしたパケットで印象度の高い一致現象を実現した傑作です。今回別法として解説されているスタンディングで行う方法は大変実用的、クロースアップのみならずサロン〜ステージでも行えます。  続く「バニシング4 改良版」、これはマーローの「バニシング9」を出発点に、演じやすく改案したゆうき氏の傑作「バニシング4」を、さらにセルフブラッシュアップしたものです。現象のニュアンスをより分かりやすく演出し、またサッカートリック風の意外性とコミカルさをよりパワーアップさせています。

 3番目の「アンダーダウンダイス」は、広く言うとダイスとカードのテーマですが、とはいえ使うのは「見えないダイス」なので本物のダイスを持ち歩く必要はありません。この演出はそれだけで観客の興味を惹くもので、それ自体がもたらすストーリー性が、極めて独特の世界を作り出します。見えないダイスの目を当て、さらに見えないダイスを使って観客のカードの場所を探し当てます。巧妙な数理原理による不可能性の高いトリックです。  最後の「モノマネ四天王ライト」は、レギュラーで演じるワイルドカード的なカードの変化現象を、独自のストーリーマジックとして調理した作品です。まさにセリフとストーリーで現象を補強し、観客を楽しませるショーアクトへと昇華させています。「物語の力」をご堪能ください。

 「ゆうきとものオススメマジック」では、「34 小さな幸せ」をご紹介いたします。DVD「Quick & Casual(クイック&カジュアル)」に収録しているトリックですが、最近藤原邦恭氏がこのバリエーションを発表されるなど、一部で話題を呼んでいる作品です。そのあたりの話も交えてご紹介しています。

 「実践派のためのクイックマジック」のコーナーでは、「舞台で演じる即席のカードの一致」を解説しています。これは以前にご紹介した「ビハインド・ザ・バック」(mML 54号)をよりシンプルにし、スタンディングで演じやすいようにしてあります。覚えておくといざというときに役立つものです。

特集:半分に切ったジャンボカードが一致する!

トロストの一致する半分のカード(Nick Trost
半分に切られた数枚のジャンボカードから、2人の観客が1枚ずつカードを選びますが、その2枚が見事に一致してしまいます!
バニシング4 改良版(ゆうきとも
1枚のカードを覚えてもらい、残りに混ぜます。そのカードを当てるべく、徐々にカードを絞っていきます。5枚になったところで、マジシャンは、ある1枚に絞ったことを告げます。ハズれた…と思いきや、意外にも、いつの間にか残りの手元カードの方が1枚になっていて、それが観客のカードです!

振った本人にだけ見えるサイコロでカードを当てる!

アンダーダウンダイス(ゆうきとも
「振った本人にだけ見える」という謎のダイスをマジシャンは取り出しますが、観客には見えません。マジシャンは、なんと観客が振ったその見えないダイスの目を当ててみせ、さらにそれを2個使って、選んだカードのありかを当ててしまいます!
モノマネ四天王ライト(ゆうきとも
4枚のモノマネ芸人に見立てたカードが、選んだカードやそのメイトカード、同一数字のカードに1枚ずつ次々と変化します!

ゆうきとものオススメ・マジック

34 小さな幸せ

実践派のためのクイックマジック

舞台で演じる即席のカードの一致

この号で収録されている技法・用語

Nick Trost


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Last-modified: 2024-10-24 (木) 13:25:10 (406d)