mML第193号 †【修得の難易度】★☆〜★★☆「準備なしでできる!マジックが有機的につながるルーティンワークを学ぶ!」 [#be6fa0ee] 今月号は、「準備なしでできる!マジックが有機的につながるルーティンワークを学ぶ!」と題しまして、計4手順をご紹介いたします。 まず最初にご紹介する「ノーセット・オープナー」は、カード当てのマジックを演じながら4枚のエースをひそかにセットし、 そのままエースオープナーを演じるという2段構えのルーティンです。 今回は全体的なテーマとして、借りたデックなど何の準備もない状況からかなり本格的な手順を構築するというコンセプトのケーススタディとなっています。 そしてこの作品が、その起点となり要となるものです。カード当ての方法にはゆうき流の細やかなサトルティが盛り込まれていて参考になることでしょう。 エースオープナーの部分はアルド・コロンビーニの手法を活用したものです。 次にご紹介する「イージー・エーセス」は、名作「カッティング・ジ・エーセス」を超絶簡単に演じられるようにした、フランク・ガルシアによる好手順です。 ダイ・バーノンの原案と比べて圧倒的に易しいのに、一般の観客からの印象はさほど変わらない、マジシャン側にとってコストパフォーマンスの良い手順と言えるでしょう。 続けてご紹介するのは「エディット・ビジター」。 松田道弘氏によるビジターの改案「ダイエット・ビジター」をレギュラーカードのみで演じられるようにゆうきが再構成した手順です。 ビジターの前段としてサンドイッチカードを演じるアイデアや、1回目の瞬間移動の不可能設定を高める工夫が光る傑作です。 最後に、「シンプル Do As I Do」をご紹介します。 J.K.ハートマンによる手順を基に、ゆうきが2段構成に拡張したものです。 ツーデックを使うタイプの Do As I Doに付き物のデックの交換操作が必要なく、オンラインマジックなどにも活用できる非常に興味深い手順です。 特にゆうき氏によるオリジナル部分の大胆さ、図々しさに注目です。 「オススメ・マジック」のコーナー、今回はフォーサイト社より発売の「イージーベンディング」をご紹介します。 ゆうき氏が考案し、昔レパートリーにしていた作品で、サインが入った紙に描かれたスプーンを「曲げる」というトリックです。 普通に紙を折って曲がったと示す軽いギャグを混ぜながら、最終的には絵に描かれたスプーンが本当に曲がるという見事なコメディマジックです。 「クイックマジック」のコーナーでは、2枚のカードで行うポケットカードの手順を紹介しています。 古典的なトリックを2段構成にすることで不可能設定が上がっているにもかかわらず、難易度はかなり低く、 さらにレギュラーカードで演じることができるという、素晴らしい手順構成です。 特集:準備要らずのエース・オープナー! †
交換不要のDo As I Do! †
ゆうきとものオススメ・マジック †
実践派のためのクイックマジック †
この号で収録されている技法・用語 †Aldo Colombini、Frank Garcia、松田道弘、J.K.Hartman |