mML第191号

【修得の難易度】★★〜★★「アンダーダウンの予想外の活用法と実用的なオールバックの新手順を学ぶ!」 [#be6fa0ee]

 今月号は、「アンダーダウンの予想外の活用法と、実用的なオールバックの新手順を学ぶ!」と題しまして、計4手順をご紹介いたします。  まず最初にご紹介する「カットバック」は、脇坂将太氏がyoutubeにて公開された、 パケットが両面裏になる現象「バックオフ」とデック全体が裏面になる「オールバック」を続けて演じる手順に感銘を受けてゆうき氏が独自に構成したものです。 準備要らずでカジュアルに見せることができる実践的な手順に仕上がりました。

 そして、次にご紹介する「マジカルエリミネーター」は、ロイ・ウォルトンによるアンダーダウンを活用したカード当ての手順です。 しつこくならない程度のサッカートリックであり、ウケること間違いなしの楽しいカード当てです。

 3つ目にご紹介するのは「The Red and the Blue」。mML Vol.38でもご紹介した、アレックス・エルムズレイによる傑作セルフワーキングトリック「赤と青」を2段構成にした新手順です。 始めにカードの位置が入れ替わるという現象を追加することで、後半に起こる現象が理解しやすくなるといった細やかな工夫がなされています。  

 最後に、「Ten」をご紹介します。ハワード・アダムスのESPカードを使ったトリックを豪華に仕上げたものです。 観客の選んだ2つのESPシンボルが最後に5枚ずつ集合するさまは圧巻です。 ESPカードを使ったトリックの中でもとりわけ豪華な現象となっていますので、トリネタにピッタリです。

 「ゆうきとものオススメ・マジック」のコーナー。 今回はSYOUMA氏による「マークド・ジャンボESPカード3」をご紹介します。 斬新なマーキング・システムにより、観客に裏面を押さえてもらっても読み取れてしまうというシロモノになっております。 そもそも、ジャンボサイズのESPカード自体なかなかありませんので、サロンやステージでのレパートリーにお悩みの方は必見です。

 「実践派のためのクイックマジック」のコーナーでは、「Ten」の原案となったハワード・アダムスの手順を一部ハンドリングを変えてご紹介します。 豪華さが失われる代わりに、気楽に演じることができ、「Ten」に勝るとも劣らない手順ですので、自分のお好みに合わせて演じてください。

特集:易しく手軽なオールバック!

カットバック(ゆうきとも
マジシャンは変わったトランプを持ってきたと説明します。 一見何の変哲もありませんが、おまじないを掛けた次の瞬間に、なんと表が消え、両面が裏模様に変化してしまうのです! さらに、カードの表面をこすると、また表が復活し、普通のトランプに戻ります!
マジカルエリミネーター(Roy Wolton/ゆうきとも
マジシャンは赤いカードと黒いカードを6枚ずつ取り出し、その中から1枚のカードを観客に選んでもらい、よく混ぜてしまいます(選ばれたのは赤いカードだったとする)。 マジシャンはカードを当てるためにまず半分、3枚、1枚と徐々に絞っていきますが、はじめに6枚除いたカードが全て赤いカードなので失敗したかのように見えます。 ですが、最後にはしっかり観客の選んだカードが当たります!

観客がESPでお互いのカードを当てる!?

The Red and the Blue(Alex Elmsley/[ゆうきとも]])
マジシャンは2組のデックを取り出し、観客の選んだ方のデックを使って ジョーカーを含む2枚の交換現象を見せます。 続けて、2組のテックから半分ずつカードを取り出し、マジ­シャンと観客が選んだ1枚を交換します。 今赤パケットの中に青いカードが1枚、青パケットの中に赤いカードが1枚ある状態ですが、おまじないをかけるとなんと、 2つのパケットが瞬時に入れ替わってしまうのです!
Ten(ゆうきとも
2人の観客に好きな場所からESPカードを7枚ずつ取ってもらい、ある動作を行って最終的に1枚に絞ります。 この状態で不思議にも観客2人がお互いのカードを、ある形で当ててしまうのです! さらに2人が選んだのと同じマークのカードがあれよあれよという間に次々と現れ、最後には全5枚×2種類の10枚が全てが揃ってしまうのです!

ゆうきとものオススメ・マジック

マークドジャンボESPカード3

実践派のためのクイックマジック

ペアシー(Howard Adams)

この号で収録されている技法・用語

Roy Wolton、Alex Elmsley


トップ   差分 バックアップ リロード   一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2024-10-02 (水) 14:41:51 (204d)