【傑作発掘！】ソーイング・エスケープ〜あら不思議、抜ける途中がよく見える！〜

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透明バッグに封じ込められたリングが、目の前で貫通して脱出！

考案：豊田聡。構成：庄司タカヒト。ユニークなトリックです！

透明のビニール袋に、リングを入れます。
そして、その袋の口を、しっかりと縫い合わせてしまいます。
この、完全に封じ込まれた状態から、リングは、縫い口を貫通して徐々に抜け出してくるのです！
完全に脱出した後、袋の口の部分を開いて見せますが、きちんと縫い合わされたままです。
いったいどうなってるの？？？

リングは間違いなく袋の中に入れています。
口をゴム紐で「縫合」する動作も、怪しいところは一切ありません。
綴じた後、袋の口を軽く広げてタブの内側を覗かせ、厳重に縫われていることを確認します。
これで抜け出してしまうのですから、まるで密室トリックのようなミステリーです。

この「抜け出せない場所からの脱出」という論理的・物理的な不可能設定も魅力的ですが…
それに、縫合部を「目の前で貫通して」抜け出す、というビジュアルな効果をプラス。
袋は透明なので徐々にスーッと抜けていく過程が見える、という大変効果的なマジックです。

袋は縦22センチ、横14センチ（開口部のタブを含む）。
リングは、直径約10センチのフラット・ソフトリング。
持ち歩きやすいコンパクトな用具で、ちょっとした大人数の前でも見せられます。
クロースアップショー〜サロン・パーラーのシチュエーションに最適。
間近で見せても、用具に怪しい仕掛けがありそうには見えません。

厳重に縫い合わせて封じ込めた、まさにその「縫い目」を貫通してしまう…
パズリックでチャレンジングなトリックです。
しかも、貫通の途中経過が視認できる点が、何とも言えない「気持ち悪さ」を生んでいます。

不思議さのコンビネーションプレイ。
豊田聡氏の頭脳が生み出した、ユニークな作品です。