【必ずウケるのがプロ！】ボナ植木のレクチャーノート５・ガラパゴス・マジック特集〜臆病なマジシャンのための秘密ノート５！〜 [monthly Magic Lesson Shoppers]

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プロの秘密をここまで明かす？ますます好調のシリーズ第５弾！

カード・トゥー・ワレットも収録した、新作レクチャーノート！

ナポレオンズ・ボナ植木氏によるレクチャーノートシリーズ、第５弾がついに登場。
（2014年8月、最新刊です！）
プロマジシャンが、独特の筆致でわかりやすく、自らの実践レパートリーを公開してくれる、とても役立つレクチャーです。
これまでの４冊、あるいは別枠のエッセイ集シリーズ４冊も併せて、セットで揃えていらっしゃる方も多いことでしょう。
大人気のシリーズです。

ちなみに「ガラパゴス・マジック」とは興味を引くタイトルですが…
どういう意味かは、ご本人が、本書の前書きである「はじめに」の中でたっぷりと説明されていますので、そちらをお読みください。
この言葉に３つの意味合いを込められているようです。

今回も、実践済で経験済、「確実にウケることが分かっているマジック」ばかりを収録しています。
ボナ氏はサラッと言ってのけますが、これって、とても凄いことですよね？
これこそが「プロの凄み」でしょう…仕事であるからには、「今日はウケなかった」では済まされないのです。
仮に商品を売り込む営業の仕事に例えるなら、「絶対に売れる商品」とか「必ず売れる方法」が分かっているということです。

収録作は、一般の人に分かりやすい、シンプルな現象の作品ばかりなのが良いところ。
そして方法面では、随所にプロタッチの工夫が光ります。
目玉として、氏がコンベンションなどでも演じて好評を博した「カード・トゥー・ワレット」の手順も公開。
財布を丸ごと渡して観客の手で開けてもらうことができ、２重のコンパートメントの中からサインカードが現れます。

そのほか、多くのアイデアを収録しています。
今回も見逃せませんよ！？

●はじめに●
名エッセイストでもあるボナ氏の文章は面白く、いつも前書きから熟読してしまいます。
マジックを演じる目的を再認識させられる内容でした。

■シャフル後のアディション・テク
まずは、ボナ氏お得意の「プチテク」から。
デックを観客にシャフルしてもらいつつ、セットを残す方法です。
重要なセリフ・演出を、動作とシンクロさせて解説。

■観客による４Ａオープナー
シンプルな古典的方法によるエースオープナーですが、独自のセリフや演出を含め詳しく解説しています。
マニアにとっては単純な手法でも、「きちんと演じれば」（ここが重要です）一般の観客には絶大な効果があります。

■「ありません」トップコントロール
演技力で行う（？）楽なトップコントロール法。これぞボナタッチです！
デックを広げて特定の１枚を探すのですが、なぜかなくなっている…との演技の中で、大胆にコントロールします。

■トップチェンジ考
「臆病なマジシャン」ボナ植木氏が、ついにトップチェンジに挑戦！？
氏がたどりついた、臆病なマジシャンでもできる方法とは？

■「当たり！」カードあて
ギャグとエフェクトが交錯。笑いが取れて、なおかつ不思議、というカード当てです。
とてもプロタッチを感じる手順。細部の「作り込み」に注目してください。

■ガラパゴス・デイト・サーティーン
レクチャーノート４で紹介した「サーティーン」を知っている人を引っ掛けたくなって作ったマジック、とのこと。
観客がカットして４つの山を作り、それぞれのトップカードを見てみると…
数字が揃っているかと思いきや、意外な展開が。
オチのある楽しい作品で、演じる機会を広げる工夫を含めて紹介。

■探偵カード当て
サカートリックに仕立てた、絶妙なカード当て。
観客全員に揃って参加してもらう演出で、会場を盛り上げます。

■トランク型マジックテーブルの勧め
ボナ氏が実際に使っている道具の紹介。
こういった工夫が発表されることは珍しいので、貴重です。

■ガラパゴス・カード・トゥー・ワレット
今回のハイライトとなる手順、観客に手渡して開けてもらえる「サイフに通うカード」です。
氏が実際に演じている方法を解説していますので、参考にしてご自分なりの手順を考えると良いでしょう。
なお、ボナ植木氏のご好意で、このマジックの演技動画を下記にご用意いたしました。
ライブなので最初の部分が分かりづらいかと思いますが、観客にカードを選んでもらい、サインさせています。

■付録、というかおまけ。
以前に紹介したアイデアのバリエーションとして「ヒンバーワレット考」（２手順）などを紹介。
レクチャーノート４で紹介したトリックを、さらにひねった「紙幣の印刷現象」です。
加えて、氏が実際にショーで使っている演出「マジック観客タブー集」も紹介。

●あとがき●
●本当のあとがき●
例によって、あとがきも二重構造です。
「臆病なマジシャン」ならではの配慮から、各作品が構成されていることを述べられています。

プロが実際に何を行っているかを知るだけで、十分に価値があるレクチャーです。
プロの「考え方」が分かるわけですからね。
その上、実践的なレパートリーまで手に入ってしまうわけで、これはもうたまりません。

今回も、丁寧に１冊１冊に直筆サイン入りです。
コレクションにもどうぞ。