mML第86号 †
【修得の難易度】★☆〜★★セルフワーキングの傑作と『ビザー・ツイスト』を学び、サカートリックについて考える!
今月号では、「セルフワーキングの傑作と『ビザー・ツイスト』を学び、サカートリックについて考える!」と題しまして、計3手順とトークレクチャーを収録しており ます。
「プライア・コミットメント」は、マジシャンが全く操作していないように見えるにもかかわらず、観客2人のカードを特定枚数目にコントロールしてしまう「アンドゥ ・インフルエンス」という原理を使ったフェアなカード当てです。「プレイ・イット・ストレート」は表裏ばらばらのデックのカードの向きが揃うという「トライアンフ」 を全く技術不要で行え、しかもより豪華な現象に見えるという優れた作品です。
「ビザー・ツイスト」は独創的な発想の作品を量産してきたポール・ハリスならではの代表作で、カードを隠さずに、さらに他の2枚を上下で挟まれたままでツイスト現 象、カラーチェンジの現象を起こすことができるものです。
特集:傑作セルフワーキングトリック! †
- プライア・コミットメント(Simon Aronson)
- 観客2人に、自由に好きなところからデックを分けて、1枚ずつカードを覚えてもらいます。
デックを集めた後で広げると、2枚のジョーカーが表向きになっています。
その裏を見ると数字が書かれており、それぞれの数字に従ってカードを配ると、なんと観客のカード2枚が現れるのです!
- プレイ・イット・ストレート(John Bannon)
- 観客にカードを1枚抜き出してもらった後、残りのデックを4等分して表裏を細かく混ぜ合わせます。
しかし、おまじないをかけてからデックを広げると、なんとハートのカードだけが順番に並んで表向きになっているのです!
よく見ると、ハートが1枚だけ足りないのですが、それが観客が最初に抜き出したカードなのです!
特集:ユニークな発想のツイスト&カラーチェンジ! †
- ビザー・ツイスト(Paul Harris)
- 観客のサインカードを2枚のジョーカーの間に裏向きで差し込みますが、広げてみると表向きにひっくり返っています。
今度は十字になるように向きを変えて差し込みます。
サインカードの一部は見えているままですが、それでもビジュアルに表向きにひっくり返ります!
最後にもう一度行うと、また表向きにひっくり返るのかと思いきや、今度はなんと裏の色がビジュアルに変わってしまうのです!
特集:トークレクチャー †
- 「サカートリックについて」
- 「カラーチェンジング・シルク」「ファイナル・タッチ」「レッド・ホット・ママ」の3つの手順を取り上げながら、サカートリックにおける問題点・考慮すべき点 などを考えていきます。
この号で収録されている技法・用語 †
アンドゥ・インフルエンス
Simon Aronson、John Bannon、Paul Harris