mML第161号 †【修得の難易度】★☆〜★★☆「スタックコインの基本的な使い方を学びぜいたくなセルフワーキングトリックを堪能する!」 †今月号では「スタックコインの基本的な使い方を学び、ぜいたくなセルフワーキングトリックを堪能する!」と題しまして、計5手順をご紹介いたします。 冒頭の「コイン・チョイス」は、6枚のコインの中から選ばれる1枚が予言されている、というシンプルであるが故に強力なトリックです。 エキボック(マジシャンズ・チョイス)に関してはこれまでも幾度か取り上げてきましたが、今回の6枚での実践例を学ぶことで、より深く考察いただけるものと思います。 以前にもご説明した「受け皿」の理論を駆使して、より自然に違和感のない流れを生み出している点が絶妙です。 「キャップ&ペンス」は、コインマジックのプロットとしては古典であり名作ですが、ギミックが必要なためか、あまり演じられていない作品です。 ここでは、自作可能な簡易型のギミックを使用し、用具的にも即席に近い形で演じられるように構成したゆうきとものバージョンを紹介します。 映像内では「コイン・チョイス」から続けて1つのルーティーンとして演じています。 そしてカード編は「ア・ブレインストーム・イン・グラスゴー」から始まります。 ほぼ全自動で観客のカードが当たってしまう驚異的なセルフワーキングトリックで、その「意外な手掛かり」には、観客も驚きを隠せないでしょう。 「レラティヴ・インターチェンジ」は、リズム良くカードが次々と入れ替わっていく爽快なトリックで、mMLでは初登場となる技法「メキシカン・ターンオーバー」をピンポイントで有効活用している点も注目です。 ノーセットで即興的に演じられるので、覚えておくと重宝するでしょう。 最後の「ダズラー・マーク・ワン・ミリオン」は、トライアンフのような現象からはじまり、4Aの出現、さらにはロイヤルフラッシュの出現と、豪華で贅沢なトリックです。 これも、ほぼセルフワーキングで成り立っており、極めて実用的な作品となっております。 映像では、「レラティヴ・インターチェンジ」のセットを活かして続けて演じており、この点も参考になるでしょう。 好評の「ゆうきとものオススメ・マジック」のコーナー、今回は「表裏一体」を紹介しています。 ゆうきとも考案のヒット作、傑作メンタルの1つです。 そして「実践派のためのクイックマジック」のコーナーでは、「怠け者のシルバー&カッパー」を取り上げました。 奇術探究4号の「怠け者のスリーコイントリック」の考え方を膨らませてシルバー&カッパーに拡張した本格的手順で、本編で取り上げてもおかしくないクォリティの作品です。 コインマジックファンの方は特にお見逃しなく! 特集:コインがじゃらじゃらと観客の手を貫通! †
特集:ジグザグに混ぜると奇跡が起こる!? †
特集:ゆうきとものオススメ・マジック †
特集:実践派のためのクイックマジック †
この号で収録されている技法・用語 †メキシカン・ターンオーバー、Peter Duffie、Max Maven、Phil Goldstein、Paul Gordon |