mML第158号

【修得の難易度】★☆〜★★「ルンバ・カウントを駆使したパケットトリックと、ダローによる『知られざる傑作』を学ぶ!」

 今月号では、「ルンバ・カウントを駆使したパケットトリックと、ダローによる『知られざる傑作』を学ぶ!」と題しまして、計4手順をご紹介いたします。

 まずご紹介させていただきます「タップ・リバース」は、カール・ファルブズ考案のカードのリバース現象です。 観客の選んだカードのメイトカードがデックの中で瞬時に表向きになるというシンプルな現象の実用的な作品です。 基本的な構造は原案のままですが、ゆうきとも氏は、よりカジュアルで不可能性の増したハンドリングで演じています。 観客を巻き込んだ楽しい演出にご注目ください。  そして、今月号の目玉の1つである「ヒプノティック・ワイルドカード」はギャフカードを使用しない、クリーンなワイルドカードです。 mMLでは初登場となる「ルンバ・カウント」と、その発展形「ヒプノティック・ルンバ・カウント」を解説します。 これらはジャン・ピエール・バラリノの考案で、パケット・トリックをよく演じられる方、ご興味のある方は知っておいて損のないカウント技法です。 是非、この機会にマスターしていただければ幸いです。  

 「EZイモーショナル・リアクション」は、ダイ・バーノン原案の古典的名作に対するゆうき流のハンドリングです。 このトリックにおいて一番ネックとなる「観客に対する指示の出し方」について、ゆうき氏なりの解答がここにあります。 手掛かりゼロの完璧なカード当てをお楽しみください。  最後を飾るのは、今号のメイントリックとなるダロー考案の「ホールディング・オン」。「ビトウィーン・ユア・パームズ」と「マッチング・ザ・カード」の要素を掛け合わせた大作です。 エルムズレイの名作「ビトウィーン・ユア・パームズ」(mML127号参照)における根本的な問題点を緩和するためにダローが取った見事な解決策は注目に値するもので、これまであまり知られていなかった事がおかしいくらいの大傑作です。 複合型の大作ですので、ぜひ腰を据えてご研究ください。

 好評の「ゆうきとものオススメ・マジック」のコーナーでは、「コート・レッドハンデッド」を紹介しています。 正直なところ、今回のライブでは、これが一番ウケたと言っても過言ではありません。 ダロー氏も評価したとされる、シンプルでインパクトのあるカラーチェンジングデックの手順です。  そして「実践派のためのクイックマジック」のコーナーでは、「相性テスター」を解説しています。 核としては、クリップが繋がる古典的なトリックですが、本気でマジックとして演じるには少々難しいプロットの1つです。 しかし、ここで紹介している演出はとても参考になることでしょう。 愉快で、オチのある楽しいマジックをぜひお楽しみください。

特集:叩くと反応するカード!

タップ・リバース(Karl Fulves/ゆうきとも
観客が選んだカードをデックで叩くと、デックの中のメイトカードが表向きにひっくり返ります!
ヒプノティック・ワイルドカード(Jean-Pierre Vallarino/ゆうきとも
ジョーカー5枚が観客の選んだカードに次々と変化していきます!

特集:ダローが手掛けた驚異の大作!

EZイモーショナル・リアクション(Dai Vernonゆうきとも
マジシャンは、観客が覚えたカードを全く手掛かりのない中、観客の心を読み取り当ててしまうのです!
ホールディング・オン(Daryl Martinez/ゆうきとも
マジシャンは保険のカードがあると言って1枚をデックから取り出し、デックケースの中に入れます。 マジシャンは観客のサイン付きのカード見つけ出そうと試みますが、何度も誤って違うカードを取り出してしまいます。 そこでデックケースに入れた保険のカードを確認してもらうと、それは観客のサイン付きのカードなのです!さらに…!

特集:ゆうきとものオススメ・マジック

コート・レッドハンデッド

特集:実践派のためのクイックマジック

相性テスター

この号で収録されている技法・用語

ルンバ・カウント、ヒプノティック・ルンバ・カウント、Karl Fulves、Jean-Pierre Vallarino、Dai Vernon、Daryl Martinez


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Last-modified: 2018-11-24 (土) 21:36:13 (1979d)