mML第155号

【修得の難易度】★☆〜★★「コミカルな観客参加型コインマジックと 催眠を疑似体験させる幻視的カードトリックを学ぶ!」

 今月号では、「コミカルな観客参加型コインマジックと、催眠を疑似体験させる幻視的カードトリックを学ぶ!」と題しまして、計4手順をご紹介いたします。

 初めにご紹介する、斉藤寿則氏考案の「コインのテーブルクロス引き」は、観客とのやりとりを楽しめる即席トリックで、ハンカチと小銭さえあればいつでも演じることができます。 また、ハンカチとコインをテーブルクロスと食器に見立てることで、現象に比喩的な意味を付与して一般の観客にも分かりやすく楽しい演出とした点がポイントです。 本格的なマジックの合間に取り入れるアイスブレイク的なトリックとしてもご活用いただけます。 そして、「スルー&スルー2」は、デレック・ディングル原案のトリックで1枚のハガキの下に手元のカードが1枚ずつ飛行するというものです。 コインアセンブリーをカードで行うようなテーマと言えますが、原案の良さを保ちつつ、ゆうきとも氏がハンドリングに変更を加え、より操作性が高くなりました。  「アンダンテ」は、催眠術を演出に取り入れた。観客にとって何とも奇妙なトリックです。 現象と演出がマッチしているカードトリックで、観客自身が自分の目を疑ってしまうことでしょう。 程よくテクニックを使用しますので、練習のしがいもあることと思います。 是非、レパートリーに入れていただければ幸いです。  さらに、アレックス・エルムズレイ原案の「クロス16(クロス25)」は、観客2人の選んだカードを数少ないヒントを元に、手探りで見つけ出してしまうというものです。 そして解説を見ると、根本となる原理に驚嘆されることでしょう。 また、ゆうきとも氏ならではの構成により、最後にカードを当てる演出が工夫されており、より観客にとって不可能設定の高い不可解なカード当てに仕上がっています。  

 好評の「ゆうきとものオススメ・マジック」のコーナーでは、「キャピチュレイティング・クイーンズ」を紹介しています。 4枚のクイーンの中から観客の選んだマークのクイーンの裏の色が変化し、最終的に他のカードの裏も鮮やかに変化してしまいます。

 そして「実践派のためのクイックマジック」のコーナーでは、綾部祥巳氏考案の「シックスセンス」を解説しています。 ペンが手のひらに貼り付いてしまう古典的なトリックですが、少しの工夫で現象のリアルさが増しています。 多くのマジシャンが引っ掛かり、そして賛辞を贈ったアイデアですので、お見逃しなく。

特集:ハンカチと小銭でできる即席トリック!

コインのテーブルクロス引き(斉藤寿則)
マジシャンと観客はそれぞれ、ハンカチ越しにコインをつまんで持ちます。 ハンカチをテーブルクロスに、そしてコインを食器に見立てて、「テーブルクロス引き」を行います。 ハンカチを引っ張ると、マジシャンのハンカチは見事にすり抜けてコインが手に残りますが、観客のハンカチは一切すり抜けることはありません!
スルー&スルー2(Derek Dingle/ゆうきとも
A〜4のカードをテーブルに四角形に並べ、Aの上にハガキ1枚を置いてカバーします。 ハガキの下に2〜4のカードが移動するのです!

特集:催眠術で観客のカードが見え隠れ!

アンダンテ(Aldo Colombini/ゆうきとも
観客2人が選んだカードをデックに戻して混ぜた後に、マジシャンは2枚のカードを抜き出します。 その中には観客Aの選んだカードも観客Bの選んだカードもありません。 しかし、マジシャンが観客に催眠術をかけると2人とも選ばれたカードがその中に見えるようになるのです!
クロス16(クロス25)(Alex Elmsleyゆうきとも
観客2人が選んだカードを、数少ないヒントを元に「手探り」で見つけ出してしまいます!

特集:ゆうきとものオススメ・マジック

キャピチュレイティング・クイーンズ

特集:実践派のためのクイックマジック

シックスセンス

この号で収録されている技法・用語

斉藤寿則、Derek Dingle、Aldo Colombini、Alex Elmsley


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Last-modified: 2018-11-24 (土) 21:10:41 (1971d)