mML第150号

【修得の難易度】★☆〜★★「覚えやすくて忘れにくい、革命的な フォールスカット「フジワラ・カット」を活用する!」

 今月号では、「覚えやすくて、忘れにくい、実用的なフォールスカット『フジワラ・カット』を活用する!」と題しまして、大作3手順をご紹介いたします。

 今回はmML150号の節目ということで、mML3周年記念号でゲストにお迎えした藤原邦恭氏にも、特別にご参加いただきました。

 今号で紹介するメイントリックは「奇跡のカード当て」。 シンプルでダイレクトなだけにパワフルな、不可能設定の非常に高いカード当てです。ゆうき氏が古い知人であるガロ(齋藤弘一)氏にかつて見せられて感銘を受けた想い出の作品を母体にしており、その巧妙な着想を骨格として、さらにゆうき氏が手順上と演出上のアイデアを加えて練り上げました。  また手順冒頭に、藤原邦恭氏考案の6分割フォールスカットを取り入れています。公の場では初公開となる「フジワラ・カット」です。 混ぜたように見える錯覚が非常に強い上に、一度覚えたら二度と忘れることのない、スッキリとしたハンドリングが特徴です。 一般にテーブルド・フォールスカットが持つ最大の難点である「覚えづらさ」「忘れやすさ」を解消した点は革命的で、まさに実践派のためのフォールスカットと言っていいでしょう。 映像内では、原案者の藤原氏とともにいろいろと掘り下げ、元となった松山光伸氏の方法との違いについても考察しており、とても興味深い内容となっております。

 「メンタル・プラン」は、エドワード・マーロー氏の「メンタル・リバース」、ダイ・ヴァーノン氏の「アウト・オブ・サイト アウト・オブ・マインド」という、伝説の両巨頭による作品を複合させた、傑作×傑作のコラージュ的な作品です。2つのプロットを組み合わせるというゆうき氏のアイデアにより、観客は手掛かりを失い、まさに魔法のような不思議さだけが残ります。トリックの弱点に煙幕を張って観客を煙に巻く手法を学んでください。

 「ショートショート・カメレオン2」は、ダロー氏の「カードボード・カメレオン」のゆうきバージョン「ショートショート・カメレオン」の最新版です。以前の形よりやや膨らませて豪華に進化させたハンドリングです。パケットトリックファンの方には、見逃せない作品だと思います。

 さらに「ゆうきとものオススメマジック」のコーナーでは、ツイスト現象とカード当ての現象が融合した即席パケット・トリック「荒川カルテット」を再評価し、「実践派のためのクイックマジック」のコーナーでは、トポロジカルな名作「トラップドア」の、演じやすく改良した新しいハンドリングを解説します。こちらもぜひご注目くださいませ。

特集:観客の思考をタネに遡らせない技術!

メンタル・プラン(ゆうきともDai Vernon/Edward Marlo)
観客2人に1枚ずつカードを覚えてもらいます。 全く手掛かりのない2枚のカードを、マジシャンは観客の心を読み取り見事に当ててしまうのです!
奇跡のカード当て(ゆうきとも/ガロ(齋藤弘一))
観客に2枚のカードを選んでもらい、1枚はデックの中に戻し、もう1枚はデックケースの中にしまってもらいます。 表向きにデックをスプレッドし眺めるだけで、マジシャンは消去法により、ケースの中のカードを見事に当ててしまいます! さらに、残りの1枚は、全く手掛かりのない状況下で、選ばれたカードを当ててしまうのです!!

特集:変幻自在のカメレオンカード!

ショートショート・カメレオン2(Daryl/ゆうきとも
4枚の特別なカードが、観客の選んだカードに合わせて自由自在に変化した後、すべてのカードの裏の色までもが変化してしまいます! さらに…!

特集:ゆうきとものオススメ・マジック

荒川カルテット

特集:実践派のためのクイックマジック

即席トラップドア

この号で収録されている技法・用語

フジワラ・カット

Dai Vernon、Edward Marlo、ガロ(齋藤弘一)、Daryl


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Last-modified: 2018-05-04 (金) 14:55:39 (2174d)