mML第137号 †【修得の難易度】★☆〜★★壮大な数理『スイミング・ウィズ・フレデリカ』と奇妙な錯覚原理『マツヤマ・フォース』を学ぶ! †今月号では、「壮大な数理『スイミング・ウィズ・フレデリカ』と、奇妙な錯覚原理『マツヤマ・フォース』を学ぶ!」と題しまして、計5手順をご紹介いたします。 今回ご紹介する「マツヤマ・フォース」は、とても風変わりな着想による1つのコンセプトです。カードを使ったフォース、と言っても、カードそのものを選ばせるわけではなく、カードを単なる媒体として用いて「言葉」をフォースするものです。対になる2つのワードから、演者が想定した方を、確実に選ばせることができます。外見的な操作が「占い」のようにも見え、選択肢A・Bを設定して確実にAをフォースできるのですから、使いようによってはこれほど応用性が広く便利なものはありません。この機会にぜひご注目いただき、いろいろとご活用いただければと思います。今号では、この原理とともに、ゆうきとも氏による「カード当て」に応用した手順を詳しくご紹介しております。 また、「スイミング・ウィズ・フレデリカ」という作品は、有名な「エース・ボナンザ」のユニークな発展形として、大変に面白いものです。原案は、2組のフォーオブアカインドを出現させられる完全なるセルフワーキングトリックで、初心者の方でも演じられますし、また全ての操作を完全に観客にゆだねることすらできるものです。この原理も紹介しながら、多少の技巧を加えてさらに壮大な演出を構築した「ゆうきバージョン」をメインとして収録しております。 そのほか、演出やサトルティを加えることにより、マジックの印象や効果をまったく違うものに豹変させてしまう好例たる作品をいくつかご紹介しております。現象としてはESPカードの一致なのですが、予想外の「落としどころ」に話を持っていくことで抜群に盛り上がる「オリンピアのESP」。ロジカルに、かつサブリミナル的に錯覚を補強して不思議さを高めた「シングル・ライジングカード・サトルティ」。古典のマジック用具を活用して、奇抜な演出世界を構築した「ボール&ベースのカード当て」。いずれもゆうきとも氏の手による、味わい深い作品です。 「ワークショップ」「実践派のためのクイックマジック」のコーナーもございます。また、今号のライブ映像は、少し長めの、かなり本格的なマジックショーといった雰囲気に仕上がっておりますので、そちらもぜひ、お楽しみくださいませ。 特集:全ては観客の手で!? †
特集:演出と工夫で効果を高める! †
特集:ワークショップ †
特集:実践派のためのクイックマジック †
この号で収録されている技法・用語 †マツヤマ・フォース、ノーラップ・スイッチ 松山光伸、Werner Miller |