mML第130号 †【修得の難易度】★☆破れ目が一致する信憑性の高い交換現象の名作「テアラブル」を学ぶ! †今月号では、「破れ目が一致する信憑性の高い交換現象の名作『テアラブル』を学ぶ!」と題しまして、計5手順をご紹介いたします。 「テアラブル」は、2枚のカードを半分に破いて作った4つの破片を使って行う、巧妙な交換現象の手順です。2枚のカードが「半分ずつ」2回入れ替わるという過程を踏んで完全に位置が交換してしまいます。破れたカードというやや特殊な道具立てで注目を引きつけ、非常に説得力の強い状況下でカードが見事に入れ替わり、最後は観客の手の中で現象が起こって、しかも本当に入れ替わった証拠に破れ目がぴたりと一致します。小品ではありますが、観客に強い印象を残す名作です。 さらに今回、トライアンフ現象をより簡単に、かつ、よりクリーンに行おうという試みの2作品を収録いたしました。スロップ・シャッフルの原理をさらにディセプティブにする着眼が冴える「ダブル・スロップ」。高木重朗氏の名手順を基に動作の難所を分解的に解消した「トータル・トライアンフ2」。またこの2手順は組み合わせて演じることもできるため、大変実用的です。 さらに、古典的な「21カードトリック」に様々なサトルティを加え、新たな息吹を吹き込んだ作品も紹介。うまくはまればマジシャンでも騙されてしまう手順です。 カード以外のマジックでは、「首抜け」を取り上げています。マジシャンの首に絡めたロープが瞬間に外れてしまうトリックですが、比較的知られた方法ではなく、ループに結んだロープを使う巧妙なアイデアを解説しています。コミカルにも演じられ、ミニイリュージョン的なエスケープマジックとしての鮮やかさも兼ね備えています。ぜひ、お試しください。 「実践派のためのクイックマジック」のコーナーでは、日本を代表する研究家である氣賀康夫氏の「お札とコイン」を解説させていただきました。また、恒例の「ワークショップ」のコーナーもございます。 特集:もっとやさしいトライアンフ!? †
特集:首に巻いたロープからのエスケープ! †
特集:ワークショップ †
特集:実践派のためのクイックマジック †
この号で収録されている技法・用語 †Phil Goldstein、野島伸幸、高木重朗 |