mML第125号 †【修得の難易度】★☆〜★★☆ポール・カリーの知られざる名作を学び、「ベンソン・ボウル」の原点を探る! †今月号では、「ポール・カリーの知られざる名作を学び、『ベンソン・ボウル』の原点を探る!」と題しまして、計4手順をご紹介いたします。 ポール・カリーと言えば、「アウト・オブ・ディス・ワールド」や「パワー・オブ・ソート」などの考案者として大変に有名です。また、これらの原案は名作であるとともに「大作」であることでも知られますが、今回ご紹介する「ザ・プロブレム・オブ・カード13」は、上記の2作に勝るとも劣らない隠れた名作であり、かつ同種の「カリータッチ」が貫かれた大作です。複数の観客に、カードを数枚ずつ直観により選び出してもらって、裏向きのまま抜き出していく…これから果たして何が起こるのかと「謎」により観客を引き付け、そして「え、まさかそんなことが…」と、予感とともに徐々に全貌が明らかになる、この感覚こそがまさにポール・カリーならではの持ち味です。格調高く、壮大なスケール感を持ったエフェクトを、ぜひご堪能ください。 ほかにカードマジックでは、巧妙な原理とおしゃれな演出が楽しめる山田直弘氏考案の「トランプの大予言」、独自技法も学べる奇抜な現象の「ピップポップ」の2作も収録しております。 そしてもう一つのテーマ、「ベンソン・ボウル」です。ボールではなくボウル、お椀のことで、和製カップ&ボールである「お椀と玉」に通じるものですが、カップ(お椀)1個だけで行います。通常、ボールを3個使って演じるものが一般的ではあるのですが、今回は元々の原案を尊重し、ボール2個の手順を解説しております。クラシックであり、一度は手がけていただきたい名作ですので、ぜひチャレンジしていただければと思います。 また「ベンソン・ボウル」を今回取り上げたことに合わせまして、「実践派のためのクイックマジック」のコーナーでは、「スポンジボール」のショートルーティーンを解説しております。「スポンジボール」は最も観客に受けるマジックの1つですが、これまで、このmonthly Magic Lessonでは敢えて取り上げておりませんでした。初めての方はもとより、ご存知の方も、ぜひ見直してみていただければ幸いです。 特集:ポール・カリーが創り出した13枚の一致! †
特集:シングルカップの「お椀と玉」! †
特集:ワークショップ †
特集:実践派のためのクイックマジック †
この号で収録されている技法・用語 †Paul Curry、山田直弘、南部信昭、Roy Benson、ゆうきとものスプリット技法、スポンジボールのリテンションバニッシュ |