mML第119号 †
【修得の難易度】★☆〜★★☆コスキースイッチを使った応用手順とハンカチを有効利用したコインアセンブリを学ぶ! †
今月号では、「コスキースイッチを使った応用手順とハンカチを有効利用したコインアセンブリを学ぶ!」と題しまして、計6手順をご紹介いたします。
そのうち4作品は「2枚の間に挟む」というところが共通しております。2組のペア間で二度の飛行現象が起こる「シークレット・ビジター」は、ラリー・ジェニングスの名作「ビジター」での飛行する枚数を2枚に増やしたうえ、ユーモラスなストーリーも付けたパワーアップ版です。また、「フーディーニズ・カード」は、ライジングカード風の現象ですが、観客のカードだけが突き出したまま「残る」という変わり種です。そして、残り2作品は、「コスキースイッチ」を応用した2手順で、どちらもその技法特有の不自然な部分をゆうきともなりに解消した手順となっております。
「スマート」は、場合によってはほとんどの操作を観客に委ねることができるカード当てです。ジョーカーだったはずのカードが観客のカードに変化する現象に、説得力を持たせたハンドリングとなっています。
コインマジックでは、mMLの創刊号でご紹介している「シンパセティックコインズ」のバリエーションである「バーズ・オブ・ア・フェザー」をご紹介しております。カバーカードが要らず、ハンカチとコインがあればすぐにできますし、カード(トランプ)を使わないので、構えた演技にならずにカジュアルに行える点も魅力です。
トークレクチャーのコーナーでは、今回の収録内容にちなみ、コスキースイッチを行う際の注意点を中心に、自然な動作についても考察します。こちらも参考になさってください。
特集:2枚の間で移動・消失・変化・カード当て! †
- シークレット・ビジター(平木圭一)
- 2 枚のジャックのペア、2 枚のキングのペアを用意し、それぞれの間に1 枚ずつカードを挟み込み、離れた場所に置きます。
しかし、おまじないをかけると、ジャックのペアの間にあったカードは、キングのペアの間に飛行してしまうのです!
しかも、もう一度おまじないをかけると、今度はキングのペアの間にある2 枚ともが、ジャックのペアの間に飛行してしまいます!
特集:観客の自由選択をコントロール? †
- マエストーゾ(Gary Rubright/Aldo Colombini)
- 2 枚のペアの間に、観客が選んだ「脱出師」役のカードを挟みます。
確かにそのカードが2 枚の間に挟まれていることを示した後、カードケースの中に閉じ込めます。
しかし、おまじないを合図に、「脱出師」はスルリとケースから脱出してみせるのです!
- メイクアップ(ゆうきとも)
- 2 枚のカードの間に、1 枚のクイーンを挟み込んでテーブルに置きます。
デックから別のカードを1 枚選んでもらった後、テーブル上の3枚をデックの中ほどに突き出した状態で挟みます。
おまじないをかけて抜き出すと、中央のカードは観客のカードに変化しています!
- フーディーニズ・カード(Frank Garcia/George Schindler)
- 観客に1 枚のカードを選んでもらった後、2 枚のカードに挟んだ状態でさらにデックの中に戻します。
それから、デックをカードケースの中に少しだけ入れます。
ケースを立てた状態でデックから手を放すと、デックがストンとケース中に落ちますが、観客のカードだけは突き出したまま残っているのです!
特集:巧妙な変わり身の術! †
- スマート(Dick Koonwinder)
- 観客に選んでもらったカードをデックに戻し、観客自身によく混ぜてもらいます。
それから、観客のカードを見つける手がかりとして、ジョーカーを逆向きにした状態でさらによく混ぜます。
ひっくり返っているジョーカーの両脇を見ますが、残念ながら観客のカードではありません。
しかし、ジョーカーを抜き出してみると、なんとそれ自体が観客のカードに変化しているのです!
特集:カジュアルに行えるコインアセンブリ! †
- バーズ・オブ・ア・フェザー(George Sands/Mallory van Slyker/Duane Duvall/今西章)
- 敷いたハンカチの四隅近くにそれぞれ1 枚ずつコインを置き、各コーナーを折り返してコインを覆い隠します。
この状態から、1 枚ずつコインを消していき、最終的には4 枚のコインが一箇所に集まってしまいます!
特集:トークレクチャー †
- コスキースイッチの注意点について
この号で収録されている技法・用語 †
平木圭一、Gary Rubright、Aldo Colombini、Frank Garcia、George Schindler、Dick Koonwinder、George Sands、Mallory van Slyker、Duane Duvall、今西章、コスキースイッチ