mML第116号 †【修得の難易度】★☆コインの有用技法エッジグリップを学び、趣向を凝らした異質のライジングカードを楽しむ! 今月号では、「コインの有用技法エッジグリップを学び、趣向を凝らした異質のライジングカードを楽しむ!」と題しまして、計5手順をご紹介いたします。 選ばれたカードがデックからせり上がる「ライジングカード」に関しては、これまでにもいくつかの作品を取り上げて参りました。ですが、今回新たにご紹介する2手順は、いずれもこれまでのものとは全く異なる風味・風格を持っています。特に「ダウン・シー・ライズィズ」は、ライジングカードのタネ明かしをすると言って観客の興味を惹き付け、実際に糸を取り出しカードに貼り付けたりするのですが、予想を上回る奇妙な展開と結末が待ち受けています。とても奇抜なアイデアで、お楽しみいただけるものと思います。もう一方の「ニュー・ピンキー・ライズ」は、完全即席で演じられる小技的なアイデアながら、カードがとても神秘的な動きで立ち現れる本格派のライジングカードとなっています。実践的なレパートリーとしてご活用ください。 他にも、カードの変化や交換をテーマにしたマジックを2手順収録しております。「ポケット・インターチェンジ」は、フォー・オブ・ア・カインドを2組使い、別々のポケットに入れた4枚のカードと、手元のカードがごっそり入れ替わってしまうというテーマ。「リセット」や「トラベラーズ」などとも関連性を持ち、プロットとしてはかなりの大技な印象ですが、今回の作品はパームなどを一切用いず、平易に演じられる手順です。また「ア・チェンジ・フォー・ザ・ベター」は、いわゆるビジュアル・クイッキー、演技のツカミに最適なカード当てです。一瞬の変化で、観客の目を釘付けにします。 さらに今回、手軽で面白いコインマジック「コイン・フロム・ペンキャップ」も解説いたしました。小さなペンキャップの中から仕掛けのないコインがなぜか現れるというもので、しかもその現象が短時間に3回も繰り返されます。またこの手順の中で「エッジグリップ」という技法もご紹介いたします。 トークレクチャーのコーナーでは、今回収録の「ダウン・シー・ライズィズ」に関連して、演出上の「嘘のタネ明かし」について掘り下げます。注意点などを具体的に指摘しておりますので、ぜひ参考になさってください。 特集:ライジングカードの変奏曲! †
特集:驚異の4ヶ所同時交換! †
特集:キャップから飛び出すコイン! †
特集:トークレクチャー †
この号で収録されている技法・用語 †Jack Chanin、William Zavis、Bob Friedhoffer、Ed Marlo、Daryl、David Williamson エッジグリップ |