mML第114号 †【修得の難易度】★☆〜★★オフビートな予言トリックと時間をテーマにした異色の演出を学ぶ! 今月号では、「オフビートな予言トリックと時間をテーマにした異色の演出を学ぶ!」と題しまして、計4手順をご紹介いたします。 オフビートとは、元は音楽(ジャズ)の用語のようですが「通常とはちょっと外れた」といった意味合いでマジックでも使われています。今回は、予言は予言でも、真正面から不可能設定に取り組むというよりは、通常のコースから絶妙にずれていく、そのギャップ・意外性の面白さを含んだ作品を取り上げました。「究極の予言」は、極言すると「置いておいた予言のカードそのものを観客が引いてしまう」という、稀に見る独特なコンセプトです。また「クオドラプレックス」は、予言の前提となる一致現象が微妙に失敗したのかと思いきや、その間違い自体が正しく予言されていることが示されます。いずれも観客から必ずや強い反響のある作品となっております。 もうひとつのテーマは「時間」です。「タイムマシーン」では、時間を遡らせることによって状態が元に戻ってしまいます。実際に起こっている現象とは別の角度からの「解釈」によってエフェクトを際立たせる、まさに演出の勝利と言うべき珠玉の小品です。一方「クロックトリック」は、カードで時計の文字盤を形作り、観客が心に思った時間と、その時刻のカードを当ててしまいます。巧妙な原理もさることながら、こちらも演出の力により観客の印象を強めている点が強みです。古典の原理ですが、ゆうきともならではの実践的な形に仕上げられた手順をご紹介します。 トークレクチャーのコーナーでは、前号に引き続き、方法面からの手順の組み方について語ります。「パッケージ化」や「パケットアディション」などなと、様々な具体的テクニックを紹介しておりますので、ぜひお役立ていただきたいと思います。 特集:予言は、裏切らない! †
特集:トランプで行く時間の旅! †
特集:トークレクチャー †
この号で収録されている技法・用語 †Yuji村上、Nick Trost、Roy Walton、Steve Freeman |