mML第107号 †
【修得の難易度】★☆〜★★説得力あるビジュアルなサンドイッチ「赤い探偵」と、「セブンイレブン・トリック」!
今月号では、「説得力あるビジュアルなサンドイッチ『赤い探偵』と、『セブンイレブン・トリック』!」と題しまして、計4手順をご紹介いたします。
「チュージー」は、全て観客の手に委ねられている印象を強く残す、アレックス・エルムズレイの隠れた傑作です。また、「赤い探偵」は各自数々の名作を生み出してきた片倉雄一・赤沼敏夫両氏の合作とも言えるサンドイッチ現象の名作です。説得力・ビジュアルさ難易度、いずれの点でも優れている作品と言えるでしょう。
「封筒からのライジングカード」は、古典の手法にゆうき流のアレンジを加えることにより、現代に合った演じやすい手順になっております。
トークレクチャーでは「セブンイレブン・トリック」の発展の経緯を踏まえて、バランスの取れたアレンジのやり方などついて話しています。
特集:観客の手で引き起こすミラクル! †
- チュージー(Alex Elmsley)
- 観客に1枚のカードを引いて覚えてもらい、デックの中に戻します。 マジシャンは、候補となるカードをある程度の枚数にまで絞り込み、その山を観客に渡します。 そして、今度は観客自身がその山から1枚を抜き出します。 そのカードの数字に従ってカードを配ると、なんと観客のカードが現れるのです!
- 赤い探偵(片倉雄一/赤沼敏夫)
- 観客に1枚のカードを選んで覚えてもらい、それをデックの中に戻します。 そして、観客にデックを3等分に分けてもらい、裏の色が異なるクイーン2枚をその間に挟みながらデックを集めておまじないをかけます。 すると、2枚のクイーンはデックの中を移動して、観客のカードだけを挟んで捕まえているのです!
特集:ユニークな原理のライジングカード! †
- 封筒からのライジングカード(Bill Severn/Pete Biro)
- デックの半分ほどの束から観客に1枚のカードを引いて覚えてもらって中に戻します。 これを封筒の中に入れ、さらに横からペンを突き刺して封筒に触れないようにします。 この状態からおまじないをかけると、マジシャンがイメージしたカードがせり上がってきます。 しかし、これは観客のカードではありません。 改めておまじないをかけると、突き出したカードが沈んでいくと同時に今度は観客のカードがせり上がってくるのです!
特集:トークレクチャー †
- セブンイレブン・トリック(ゆうきとも)
- 観客に1枚のカードを選んでもらった後、デックに戻します。 その後、5枚のカードから自由に1枚選んでもらいます。 選ばれたカードに従って、デックからカードを配ると、その枚数目から観客のカードが現れるのです!
付録:ボーナス映像(パフォーマンスのみ) †
- フォーカードカーニバル(野島 伸幸)
- 16枚のカードを、観客の意思によって4つの山に配り分けます。 それぞれの山の表を見ると、全てフォー・オブ・ア・カインド(同数字の4枚)に分かれています。
「奇術探究」第9号に所収の作品を、ライブ演技で紹介しています。(パフォーマンスのみ)
この号で収録されている技法・用語 †
スプリング
Alex Elmsley、片倉雄一、赤沼敏夫、Bill Severn、Pete Biro、野島伸幸