mML第104号 †
【修得の難易度】★☆〜★★☆コインマジックの名作「マイザーズ・ミラクル」を学び、「ワイルド・ワイフ」を掘り下げる!
今月号では、「コインマジックの名作『マイザーズ・ミラクル』を学び、『ワイルド・ワイフ』を掘り下げる!」と題しまして、計4手順をご紹介いたします。
すっきりとした構成のリバースカードアセンブリ「フォワード・トゥ・ザ・ビギニング」と、古典の原理を巧妙なハンドリングで活用しているカード当て「シンク・ストップ!」という2種のカードマジック、そしてあらためた2枚のカードの間からコインが次々と現れる「マイザーズ・ミラクル」というコインマジックを解説しております。
トークレクチャーでは、さまざまな現象を筋の通った演出の下でどっしりとした一本の太い線に繋げたカードマジック「ワイルド・ワイフ」を取り上げ、その演出的・構造的側面の歴史的背景から、個々の動作の意味づけまで詳しく掘り下げております。
特集:最少枚数で行うリバースカードアセンブリ! †
- フォワード・トゥ・ザ・ビギニング(Ray Kosby/ゆうきとも)
- マジシャンは指先の早業を見せると言って、4枚のクイーンを並べます。
手元のクイーンに3枚の数札を重ねた状態で、他のクイーンを手元の数札と1枚ずつ一瞬ですり替えてみせます!
さらに、4枚のクイーンが手元に揃った状態から、カードをこするだけで一瞬にしてクイーンはそれぞれ元の場所に戻ってしまうのです!
- シンク・ストップ!(Bruce Cervon)
- 観客に1枚のカードを引いてもらい、それをデックの中に戻したら、マジシャンと観客がそれぞれシャフルとカットを行います。
この状態から、マジシャンは観客のカードを見事に探し出してみせるのです!
特集:カードの間からコインが湧き出る!? †
- マイザーズ・ミラクル(Jerry Andrus)
- マジシャンが、2枚のカードを重ね合わせると、その間から1枚のコインが現れます!
カードを1枚に減らし、それを半分に破って重ね合わせると、またもやコインが間から現れます!
そのうち1枚をさらに半分に破って重ねると、それでもコインが現れます!
特集:トークレクチャー †
- ワイルド・ワイフ(ゆうきとも)
- マジシャンは、1枚のカードを裏向きのまま出して脇に置きます。
残りのデックから1枚選んでもらい、見えるところに置いておきます。
別の3枚の表をヒントにしてそのカードを当てると言って見ていくと、なぜか3枚とも観客のカードなのです!
しかし、観客が元々選んだカードを見ても、やはり選んだカードのままです。
と思ったら、この4枚が全てクイーンに変化してしまい、最初からずっと脇に置いてあった裏向きのカードが、観客のカードになっているのです!
付録:ボーナス映像(パフォーマンスのみ) †
- なかよし(ゆうきとも)
- 4枚のAとKを重ねると、交互に混ざってしまいます。
佐藤喜義氏の「リトル・メグ」のバリエーション。「魔法修行」第2号に所収の作品を、ライブ演技で紹介しています。(パフォーマンスのみ)
この号で収録されている技法・用語 †
スピリットカウント、変形KMムーブ
Ray Kosby、Bruce Cervon、Jerry Andrus