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【修得の難易度】★☆破れ目が一致する信憑性の高い交換現象の名作「テアラブル」を学ぶ!
**【修得の難易度】★☆破れ目が一致する信憑性の高い交換現象の名作「テアラブル」を学ぶ! [#y2745694]
今月号では、「破れ目が一致する信憑性の高い交換現象の名作『テアラブル』を学ぶ!」と題しまして、計5手順をご紹介いたします。
「テアラブル」は、2枚のカードを半分に破いて作った4つの破片を使って行う、巧妙な交換現象の手順です。2枚のカードが「半分ずつ」2回入れ替わるという過程を踏んで完全に位置が交換してしまいます。破れたカードというやや特殊な道具立てで注目を引きつけ、非常に説得力の強い状況下でカードが見事に入れ替わり、最後は観客の手の中で現象が起こって、しかも本当に入れ替わった証拠に破れ目がぴたりと一致します。小品ではありますが、観客に強い印象を残す名作です。
さらに今回、トライアンフ現象をより簡単に、かつ、よりクリーンに行おうという試みの2作品を収録いたしました。スロップ・シャッフルの原理をさらにディセプティブにする着眼が冴える「ダブル・スロップ」。高木重朗氏の名手順を基に動作の難所を分解的に解消した「トータル・トライアンフ2」。またこの2手順は組み合わせて演じることもできるため、大変実用的です。
さらに、古典的な「21カードトリック」に様々なサトルティを加え、新たな息吹を吹き込んだ作品も紹介。うまくはまればマジシャンでも騙されてしまう手順です。
カード以外のマジックでは、「首抜け」を取り上げています。マジシャンの首に絡めたロープが瞬間に外れてしまうトリックですが、比較的知られた方法ではなく、ループに結んだロープを使う巧妙なアイデアを解説しています。コミカルにも演じられ、ミニイリュージョン的なエスケープマジックとしての鮮やかさも兼ね備えています。ぜひ、お試しください。
「実践派のためのクイックマジック」のコーナーでは、日本を代表する研究家である氣賀康夫氏の「お札とコイン」を解説させていただきました。また、恒例の「ワークショップ」のコーナーもございます。
***特集:もっとやさしいトライアンフ!? [#ccaa3606]
:[[テアラブル]]([[Phil Goldstein]]/[[ゆうきとも]])|ハートの8とスペードのキングがそれぞれ2片に破り分けられています。破れ目が合うことを確認した後、同一カードの片をペアにしますが、おまじないをかけると、片方の片が入れ替わってカードが合わなくなってしまいます。もう一度おまじないをかけると、もう一方の片も入れ替わってそれぞれのカードが合い、破れ目も一致します!
:[[ダブル・スロップ]]([[野島伸幸]]/[[ゆうきとも]])|マジシャンは、一組のデックを半分は表向き、半分は裏向きにテーブルにスプレッドして、さらに表と裏がぐちゃぐちゃになるように混ぜてしまいます。しかしマジシャンは、この状態から一瞬にしてすべてのカードの向きを揃えてみせます!
:[[トータル・トライアンフ2]]([[高木重朗]]/[[ゆうきとも]])|観客に1枚のカードを選んで覚えてもらい、デックに戻して混ぜた後、さらにデックを裏表ばらばらになるように混ぜてしまいます。この状態でおまじないをかけると、観客のカード以外の向きが一瞬で裏向きに揃ってしまい、観客のカードだけが表向きで現れるのです!
:[[21世紀カードトリック]]([[ゆうきとも]])|3つの山の中から観客にひとつ選んでもらい、その中からさらに1枚を心に思ってもらいます。すべてのカードをひとつに集めて混ぜた後、マジシャンは観客が心に思っただけのカードを見事に探し当ててみせるのです!
***特集:首に巻いたロープからのエスケープ! [#fcb62ea1]
:[[首抜き]]|マジシャンは、ロープの輪を二重にして首にかけます。そして、思い切り引っ張ると、なぜかロープは首を貫通し、きれいに抜けてしまうのです!
***特集:ワークショップ [#l43f923f]
:[[フラッシュ・カード・プロダクション]]([[mML第83号]]より)|
***特集:実践派のためのクイックマジック [#ifada466]
:[[お札とコイン]]|
**この号で収録されている技法・用語 [#k3ed2d91]
[[Phil Goldstein]]、[[野島伸幸]]、[[高木重朗]]