mML第75号 †
【修得の難易度】★★〜★★☆色の対比を活かしたカードとコインのビジュアルなマジックを学ぶ!
今月号では、「色の対比を活かしたカードとコインのビジュアルなマジックを学ぶ!」と題しまして、計5手順をご紹介いたします。
カードマジックでは、裏の色が異なるカードを使って、その対比を最大活用したものばかりです。「レッドオイル&ブルーウォーター」では赤と青の分離現象が、「アンビシャス・コレクターズ」では、青裏4枚の間に赤裏3枚が挟まれている状態が、「パーセプティブ・ディセプション」では仲間はずれの色違い1枚が、それぞれ鮮やかに強調されて現象が一層引き立っています。
また、コインマジックでは、銀貨と銅貨という2種類のコインを使って、コインと相性の良いジプシー・スイッチによる「音」の説得力を活かした複数枚同士の交換現象をご紹介しております。
特集:色鮮やかな裏の対比でよりビジュアルに! †
- レッドオイル&ブルーウォーター(Peter Kane)
- 赤裏の赤カード4枚と青裏の黒いカード4枚を交互に混ぜます。
しかし、おまじないをかけると、一瞬でそれぞれのグループごとに分離してしまいます!
これをもう一度繰り返した後、最後は2つのグループを重ねるだけで、一瞬にして交互に混ざり合ってしまうのです!
- アンビシャス・コレクターズ(佐藤喜義)
- デックと裏模様の異なる4枚を取り出し、1枚のカードをパケットの下に入れても一番上に上がってくることを示します。
この4枚をデックのトップに置いておまじないをかけるだけで、今度はあらかじめ選んでもらっていた観客3人のカードがトップへと上がってきて、色違いの4枚の間に挟まれて見つかります!
- パーセプティブ・ディセプション(Mike Sinner/Randy Wakeman/ゆうきとも)
- 赤裏のカードの束の中に、1枚だけ緑裏のカードを差し込みます。
パケットを表向きにして、観客に自由に1枚引いてもらいます。
選ばれたカードは見事に緑裏…かと思いきや、赤裏のカードです。
失敗したように見えますが、残りのカードを見るとなんと全て緑裏になっており、観客は間違いなく「色違い」のカードを選んでいたのです!
特集:ジプシー・スイッチの効果的な使い方! †
- CSコイン・スルー・ザ・テーブル(ゆうきとも)
- マジシャンは銀貨2枚と銅貨2枚をテーブルに叩きつけ、1枚ずつテーブルを貫通されていきます!
- [[フローティング・トランスポジション ]](ゆうきとも)
- 銅貨2枚をコップの中に入れます。次に銀貨2枚をハンカチに包んだ状態でコップに入れます。
しかし、おまじないをかけた後、ハンカチの四隅を引っ張ると、中から現れるのは銅貨で、コップの中には銀貨が入っており、見事に両者が入れ替わっているのです!
この号で収録されている技法・用語 †
オペックカウント、ジプシー・スイッチ
Peter Kane、佐藤喜義、Mike Skinner、Randy Wakeman