*mML第135号 [#y32cb8d1]

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【修得の難易度】★☆〜★★鮮やかさと不可解さを兼ね備えた快作「サイコトロニック・カード」を学ぶ! 

 今月号では、「鮮やかさと不可解さを兼ね備えた快作『サイコトロニック・カード』を学ぶ!」と題しまして、計5手順をご紹介いたします。

 「サイコトロニック・カード」は、ミステリーカードのプロットとパーム・オフのプロットを融合させた手順ですが、最大の特徴はカード消失の鮮やかさにあります。青裏の4枚のキングの中に入れた1枚の赤裏のサインカードが、本当に忽然と消失してしまいます。そして、あらかじめデックにリバースしておいた「謎のカード」が、実は後からサインしたカードであった、という不条理な結末は、観客の頭を悩ませるものです。ショーのクライマックス級のインパクトのある手順が、ほぼ準備不要で行え、しかも難しくないという点が大変実用的です。

また、「あなたの目の前で」という作品は、非常に巧妙なアイデアにより、合理的に3段構成の現象が起こせる作品です。その中で、アル・ベイカー氏が考案したユニークなフォース技法も活用しております。

 「シンプリファイド・オールバックス」「パームレス・ポケットカード」「クリア・トライアンフ」の3作品は、ある共通のギミックカードをたった1枚だけ使用することで、易しく行えるように手順が組まれています。続けて演じることもでき、個別にも活用できる作品群です。ぜひ、皆様のレパートリーにお加えください。

 「実践派のためのクイックマジック」「ワークショップ」のコーナーも健在です。実践的なレパートリー、実用的なアドバイスが満載となっております。

***特集:目の前でも魔法は起こる! [#z63fa1d7]

:[[サイコトロニック・カード]]([[Darwin Ortiz]])|赤裏のデックで、マジシャンは「気になるカード」を1枚だけ裏向きに返しておきます。 それ以外の表向きのカードから1枚を自由に選んでもらい、表にサインしてもらいます。 青裏のデックから抜き出した4枚のキングの中に、選ばれた赤裏のサインカードを差し込むと、なんと完全に消えてしまいます! 赤裏デックの裏向きカードを見てみると、奇妙なことに、それが観客のサインカードとなっているのです。

:[[あなたの目の前で]]([[加藤英夫]]/[[ゆうきとも]])|一組のデックを半分に分けてもらい、分けた場所のカードを取って覚えてもらいます。 そのカードを残りの山の中に戻してカードケースにしまいます。 この状態で、マジシャンは観客のカードをズバリ言い当ててしまい、さらにケースから取り出すと、選ばれたカードが中央で1枚だけひっくり返っています! その状態で観客におまじないをかけてもらうと、選ばれたカードと同じ数字の4枚が揃って現れます!

***特集:名作を、さらに易しくシンプルに! [#pe39795e]

:[[シンプリファイド・オールバックス]]([[ゆうきとも]])|両面に裏模様が印刷されたデックから、4枚のカードを抜き出します。 1枚ずつ順に、トランプの表が現れていき、最終的に、観客が指定した数字のフォーオブアカインドが出来上がります。 さらに残りのデックにも表が現れて、一組の「普通のトランプ」になってしまうのです。

:[[パームレス・ポケットカード]]([[Horace Bennett]]/[[ゆうきとも]])|観客に1〜10の間で数字を1つ思ってもらい、その枚数目のカードを覚えてもらいます。 マジシャンは、1枚のカードを探り当てて、胸ポケットにしまいます。 ここで初めて観客に思った数字を聞きますが、その枚数目を見ても、観客のカードはありません。 ポケットのカードを取り出して表を見てみると、それが観客が覚えたカードなのです!

:[[クリア・トライアンフ]]|デックから1枚のカードを選んで覚えてもらいます。 そのカードを、裏表をばらばらに混ぜたデックに戻してもらいます。 おまじないをかけてデックを広げると、なんと、カードは裏向きに揃ってしまい、その中で選ばれたカードだけが表向きになっているのです!

***特集:ワークショップ [#e2c8c286]

[[通いの碁石]]([[mML第87号]]より)

***特集:実践派のためのクイックマジック [#zc739d16]

[[キツネとニワトリ]]

**この号で収録されている技法・用語 [#c500d6ef]

[[Darwin Ortiz]]、[[加藤英夫]]、[[Horace Bennett]]、[[アル・ベイカーのインポシブル・カード・フォース]]


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